派遣全般

派遣社員が派遣会社を使い倒すためのコミュニケーション術

派遣で働くとき、派遣会社とは切っても切れない関係になります。求人紹介から面談調整、職場でのトラブル対応、契約更新まで、すべてに関わってくるのが派遣会社の担当者です。

でも、ただ待っているだけでは、自分にとって理想的な仕事にはなかなか出会えません。
派遣社員の立場でも、派遣会社をうまく使いこなすことで、より希望に近い働き方が実現できます。

今回は、派遣歴6年の私が実体験をもとに、派遣会社と上手に付き合うためのコミュニケーション術を紹介します。

まずは「伝える力」が大前提

派遣スタッフは、働く現場と直接の雇用契約を結んでいるわけではありません。だからこそ、自分の希望や状況はしっかり派遣会社の担当者に伝える必要があります。

希望条件、体調の変化、職場の人間関係の悩みなど、話すことに遠慮はいりません。言わなければ伝わらない、それが派遣という仕組みの前提です。

より良い関係を築くための5つのポイント

1. 最初の面談で「自分の軸」を明確に伝える

勤務地、時給、職種、シフトなど、何を優先したいかをはっきり伝えると、ミスマッチを避けられます。例えば「通勤30分以内で事務職がいい」「月に1回は平日休みが欲しい」など、できるだけ具体的に。担当者からすると、遠慮のない本音の希望はありがたいものです。

2. 途中経過の報告はこまめに

就業開始後も、最初の1週間や1か月など、節目で連絡を入れてみましょう。「職場の雰囲気はとても良いです」「思ったより業務量が多くて戸惑っています」など、どんな内容でも構いません。こまめなやり取りがあると、担当者も状況を把握しやすく、トラブル回避にもつながります。

3. 担当者は味方にしておく

派遣会社の担当者は、派遣先と派遣スタッフの間に入って調整をしてくれる存在です。その力を最大限に活用するには、信頼関係が不可欠。お願いごとをするときには、感謝の言葉も忘れずに。「○○さんに相談してよかったです」と一言添えるだけでも印象が変わります。

4. 更新時期には次の希望も伝えておく

契約更新が近づいてきたら、担当者に次の希望も話しておきましょう。

・このまま続けたいか
・別の職場に移りたいか
・条件を変えたいか(時給アップ、勤務時間変更など)

先回りして伝えることで、希望に沿った提案を受けやすくなります。

5. 担当者と合わないと感じたら?

時には、担当者との相性が合わないと感じることもあります。そんなときは、別の担当者に変更してもらうのも選択肢のひとつです。派遣会社によっては、社内で担当替えを柔軟に対応してくれるケースもあるので、悩む前に相談してみるのがおすすめです。

派遣会社を活用するという考え方を持とう

派遣スタッフは受け身ではなく、自分から希望を発信していくことが求められます。派遣会社は、あなたの働き方を一緒にデザインしてくれるパートナー。その力を引き出すには、日々のコミュニケーションが何より大切です。派遣会社をうまく使い倒すことで、働く環境もキャリアも、もっと自分らしい形に近づいていきます。